過ぎ去りし思い出に残る疑問



今でこそ人並みの生活は送っているが
私の家は小さい頃(幼稚園・小学生位)は貧乏だった。
姉のおさがりの、キャンディーキャンディーの主人公の顔が側面に載っている
ピンクを基調とした自転車に乗っていたが
それが嫌で、上から、紫色のペンキを塗ってごまかしていた。
又、当時の遊具の定番のファミコンが買って貰えず
毎日のように、サンバレー(今のジャスコか)のゲームセンターに行き
人がゲームするのを見て楽しんでいた。

その後、時代もバブル期に入り、父は猛烈に働いていた。
365日無休で、1日4時間位しか寝ていなかったと思う。
朝方帰って来て、少し寝て、朝仕事に行き、夕方少し帰って来て、又夜仕事に行く。
そんな生活を、たぶん4~5年していたと思う。

私と顔を合わせる事は1日の内、少ししかなく
ご飯の時に少しだけ居る程度だった。
参観日とか~式とかは当然来れないし
一緒に遊んだ記憶も全く無い。
とにかく、寝ているか・飯食っているか・居ないかしかイメージがわかない。
又、そんなこんなで、少年期の果敢な時期に、父と触れ合っていない為
私は結構、マザコンだ
今でこそ仕事のつながりがあり、会話もそこそこする様になったが
最近まで何だか、お互い、よそよそしい感じだった。

そんな、バブルの時期のある時
私は近所の子供と遊んでいて、途中、喉が乾いたかなんかで家に寄った。
その時、なぜか居ないはずの父が家に居て、私が又家から出て行こうとすると
「キャッチボールしようか」と言ってきた。
野球少年だった私だが、嬉しいとか言うよりも
不思議な気持ちでキャッチボールをしていた。
別に特段何事もなく、父が「もう肩痛いわ」とか言って、キャッチボールは終わったが
何だか分からないが
なぜ、あの時急に「キャッチボールしようか」と言ってきたのか全く分からず
最近、問いただしたが、父もそんな事は覚えていないようで

しかし、今でも鮮明にあのキャッチボールの光景は覚えていて。
たまに、ふっと、頭の中にあの情景が出てくる。

そんな感じです。

08.3.11 t.kawasome

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